歯科業界での活用事例

ここでは、歯科用3Dプリンターの実際の活用事例をまとめて紹介しています。「歯列模型」「矯正歯科」「インプラント手術でのサージカルガイド」という3つの事例をチェックできるので、ぜひ参考にしてください。

歯列模型

歯科用3Dプリンターを歯列模型に活用する流れや事例まとめ

歯科用3Dプリンターを歯列模型で使いたいと考えている歯科クリニックのために、歯科用3Dプリンターの歯列模型における活用について解説しました。活用する場合の一般的な流れや、主な活用用途(目的)、実際の活用事例などをまとめています。

調整用の模型や顎骨模型の造形に活用

(前略)1つ目の用途は模型の製作で、口腔内スキャナを利用した症例の場合は調整用の模型を製作します。バイト/コンタクトの調整で実際に活用していますが、確かに石膏模型の感覚と違う部分は多いのですが、今では問題なく利用できています。調整用模型だけではなく顎骨模型の造形もしています。(後略)

参考URL:横糸電歯技研HP公式HP(https://www.dental.form2.shop/case2)

歯科用3Dプリンターの
歯列模型の事例について詳しく

矯正歯科

歯科用3Dプリンターを矯正歯科で活用する流れや事例まとめ

矯正歯科の治療において歯科用3Dプリンターを活用する流れや、具体的な活用用途、実際の活用事例などを紹介。「矯正歯科で3Dプリンターを使いたいけれど実際どのように活用できるかわからない」「具体的な事例が知りたい」といった方に参考にしていただけます。

矯正装置の製作で生産性が大幅に向上

矯正治療に必要となる矯正装置を製作するために3Dプリンターを使用しています。歯並びを改善させるための予測模型を3Dプリンターでプリントアウトしたのちに透明なアライナー用のシートをプレスして矯正装置を製作するために活用しています。大幅な生産性の向上が達成できました。

参考URL:ALTECHHP公式HP(https://www.3d-printer.jp/case/stratasys/casestudies-kanao-dentalclinic.html)

歯科用3Dプリンターの
矯正歯科の事例について詳しく

インプラント手術でのサージカルガイド

歯科用3Dプリンターをインプラント治療で活用する流れや事例まとめ

インプラント治療(インプラントの埋入手術)で使用する「サージカルガイド」の造型に歯科用3Dプリンターを活用する流れについて紹介。活用の具体的な用途や、実際の活用事例などもチェックできます。

要望に対する臨機応変な対応を実現

(前略)サージカルガイドはいままで完全に外部に任せる形だったのですが、自分たちで作ることができるようになり、臨機応変にお客様からの要望に対応することができるようになりました。単冠の症例だけでなくアンカーピンを利用した症例も含め、すでに60症例以上の実績があります。(後略)

参考URL:横糸電歯技研HP公式HP(https://www.dental.form2.shop/case2)

歯科用3Dプリンターの
インプラントの事例について詳しく

【造形方式別】歯科用3Dプリンター一覧

歯科用3Dプリンターには大きく3つの造形方式があります。大型模型を造形しやすいが造形速度は遅い「SLA方式」、スピードとメンテナンス性が良いが導入コストが高めである「DLP方式」、初期費用が安価な分、ランニングコストが高くメンテナンス性が低い「LCD方式」、それぞれにメリット・デメリットがあります。メリット・デメリットをしっかり把握したうえで、自院にとって最もメリットが大きい形式を選びましょう。

幅広く早く造形したい
歯科医院や技工所向け
DLP

DLP対応の
⻭科⽤3Dプリンター
販売会社

大型の光造形出力をしたい
歯科医院や技工所向け
SLA

SLA対応の
⻭科⽤3Dプリンター
販売会社

歯列模型の作成など用途が
限定的な歯科医院向け
LCD

LCD対応の
⻭科⽤3Dプリンター
販売会社

DLP

プロジェクターで面照射をしていく方式。材料(レジン)に、プロジェクターを用いて面で紫外線照射をしていきます。面で造形していくため造形スピードが速く、高精細で大小幅広いサイズの造形も可能。導入費用は高いもののメンテナンスや消耗品が少なくて済むためランニングコストはあまりかかりません。

SLA

紫外線を一点照射させていく方式。レーザーポインターのように紫外線を当てて樹脂を硬化させていきます。1点集中で照射させていくためパワーを出しやすく、装置の大型化もしやすいことから、大型の光造形出力をできる利点があります。一方で、細かい造形には適しない、出力に時間を要するという特徴も。

LCD

液晶ディスプレイ(LCD パネル)でDLP方式同様に面で造形していく方式。紫外線LEDライトをバックライトとして液晶パネルに表示させ樹脂を硬化します。面で照射するため造形スピードが早く、イニシャルコストを安く抑えられますが、液晶パネルが紫外線と熱に弱いため出力品の精度が若干甘く、歯科の模型作成などを行う歯科医院向けです。また、液晶パネルを定期交換する必要があり、他の造形形式よりもランニングコストが掛かります。