1947年の創業以来、同社が誇るエレクトロニクス技術をもって様々な産業にソリューションを提案する協栄産業。ここでは、協栄産業が取り扱う歯科用3Dプリンターについてご紹介します。
協栄産業では、解像度や積層ピッチ、造形サイズが異なる2つの歯科用3Dプリンター「SmaPriシリーズ」を取り扱っています。高知県に本社があるサット・システムズ社の製品で、国産品であることが特徴のひとつ。予算に応じて製品を選べるのも魅力です。
本体サイズが大きな「SmaPri LW」でも、W380×D380×505mmと場所を比較的取らないコンパクトな作りになっています。歯科模型をはじめ、サージカルガイド、クラウンなどさまざまな歯科技工物の造形に対応しているのも大きな特徴です。
「SmaPri Sonic4K LL」では、LCDモノクロ4K方式を採用。SLAやDLPといった他の光造形方式と比べて、緻密で高スピードな造形を可能としています。また、本体に搭載されている温度調節機能で、室温に左右されず安定した造形を行うことができます。
本メディアでは、どの歯科用3Dプリンターを選んだら良いのか分からない歯科医院・歯科技工所向けに、自院・技工所に合った歯科用3Dプリンターの選び方をまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
【造形方式別】自院・技工所に合った
歯科用3Dプリンターを探す
協栄産業では、顧客専用窓口を設けて平日8:45~17:30まで電話による問い合わせ対応を行っています。この他にも、FAXやメールによって顧客の製品に関する相談受付を行っています。
サット・システム社製の「SmaPriシリーズ」は、故障に対して無償で交換に対応。交換品を送ってくれるので、メンテナンス担当者の来訪は不要です。ただし、顧客の過失や故意による故障に関しては交換対象外となります。
公式HP上に記載がありませんでした。
社名 | 協栄産業株式会社 |
---|---|
所在地 | 東京都品川区東品川4-12-6 品川シーサイドキャナルタワー |
電話番号 | 03-4241-5511 |
URL | https://www.kyoei.co.jp/ |
歯科用3Dプリンターには大きく3つの造形方式があります。大型模型を造形しやすいが造形速度は遅い「SLA方式」、スピードとメンテナンス性が良いが導入コストが高めである「DLP方式」、初期費用が安価な分、ランニングコストが高くメンテナンス性が低い「LCD方式」、それぞれにメリット・デメリットがあります。メリット・デメリットをしっかり把握したうえで、自院にとって最もメリットが大きい形式を選びましょう。
プロジェクターで面照射をしていく方式。材料(レジン)に、プロジェクターを用いて面で紫外線照射をしていきます。面で造形していくため造形スピードが速く、高精細で大小幅広いサイズの造形も可能。導入費用は高いもののメンテナンスや消耗品が少なくて済むためランニングコストはあまりかかりません。
SLA紫外線を一点照射させていく方式。レーザーポインターのように紫外線を当てて樹脂を硬化させていきます。1点集中で照射させていくためパワーを出しやすく、装置の大型化もしやすいことから、大型の光造形出力をできる利点があります。一方で、細かい造形には適しない、出力に時間を要するという特徴も。
LCD液晶ディスプレイ(LCD パネル)でDLP方式同様に面で造形していく方式。紫外線LEDライトをバックライトとして液晶パネルに表示させ樹脂を硬化します。面で照射するため造形スピードが早く、イニシャルコストを安く抑えられますが、液晶パネルが紫外線と熱に弱いため出力品の精度が若干甘く、歯科の模型作成などを行う歯科医院向けです。また、液晶パネルを定期交換する必要があり、他の造形形式よりもランニングコストが掛かります。