利点

近年、多くの歯科医療現場で導入されるようになってきた歯科用3Dプリンター。歯列模型や矯正歯科、インプラント治療などで活用されています。 ここでは、歯科クリニックが歯科用3Dプリンターを導入する主な利点について、くわしく解説をしました。とくにどのような歯科クリニックに導入がおすすめなのかも説明しているので、歯科用3Dプリンターを導入すべきかどうかで迷っている方はぜひチェックしてみてください。

歯科用3Dプリンターを導入する利点

まずは、歯科クリニックが歯科用3Dプリンターを導入することで得られる主な3つのメリットからチェックしましょう。

利点1:作業工程やコストの削減につながる

歯科用3Dプリンターは、主に患者の歯列模型の作製や手術補助具の造形に使われます。3Dプリンターを活用することで、これまでの工程を削減できたり、コストを削ったりできます。

歯科技工士にとっても、ワックスアップなどの作業をカットできるため残業を減らせたり、より付加価値の高い作業に集中できたりして、メリットは大きいと言えるでしょう。

利点2:品質を均等化できて設計変更や再製作も容易

手技の場合はどうしても担当者の習熟度により仕上がりが左右されますが、歯科用3Dプリンターでデジタル化すればその心配はありません。同品質の3Dデザインが作製できれば、担当者が誰であっても等一した品質の修復物を作れ、設計の変更や再製作なども簡単です。

また、切削加工に比べて自由度の高い造形が可能なので、オーダーメイドで製作することもできます。

利点3:歯列模型の保管スペースが必要なくなる

歯科用3Dプリンターなら、データさえあれば必要に応じて歯列模型を用意できるため、模型本体を保管しておかなくて済みます。模型の保管スペースを省略できるのは大きな利点です。

また、必要な時にすぐにモデルを用意することができ、治療計画も立てやすいでしょう。

【造形方式別】
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どんな歯科医院・技工所におすすめ?

業務効率化や品質均一化などを実現したい歯科医院に

上で解説した利点を考えれば、歯科用3Dプリンターは、以下のような歯科医院におすすめと言えます。

まとめ

費用以上のメリットを得られる可能性が高い

「業務工程やコストの削減が期待できる」「歯科技工士の負担を減らせる」「修復物の品質を均等化できる」「歯列模型の保管スペースが要らなくなる」など、さまざまな利点がある歯科用3Dプリンターの導入。導入にかかる費用以上のメリットが得られることも多いので、ぜひ、前向きに検討してみましょう。

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【造形方式別】歯科用3Dプリンター一覧

歯科用3Dプリンターには大きく3つの造形方式があります。大型模型を造形しやすいが造形速度は遅い「SLA方式」、スピードとメンテナンス性が良いが導入コストが高めである「DLP方式」、初期費用が安価な分、ランニングコストが高くメンテナンス性が低い「LCD方式」、それぞれにメリット・デメリットがあります。メリット・デメリットをしっかり把握したうえで、自院にとって最もメリットが大きい形式を選びましょう。

幅広く早く造形したい
歯科医院や技工所向け
DLP

DLP対応の
⻭科⽤3Dプリンター
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大型の光造形出力をしたい
歯科医院や技工所向け
SLA

SLA対応の
⻭科⽤3Dプリンター
販売会社

歯列模型の作成など用途が
限定的な歯科医院向け
LCD

LCD対応の
⻭科⽤3Dプリンター
販売会社

DLP

プロジェクターで面照射をしていく方式。材料(レジン)に、プロジェクターを用いて面で紫外線照射をしていきます。面で造形していくため造形スピードが速く、高精細で大小幅広いサイズの造形も可能。導入費用は高いもののメンテナンスや消耗品が少なくて済むためランニングコストはあまりかかりません。

SLA

紫外線を一点照射させていく方式。レーザーポインターのように紫外線を当てて樹脂を硬化させていきます。1点集中で照射させていくためパワーを出しやすく、装置の大型化もしやすいことから、大型の光造形出力をできる利点があります。一方で、細かい造形には適しない、出力に時間を要するという特徴も。

LCD

液晶ディスプレイ(LCD パネル)でDLP方式同様に面で造形していく方式。紫外線LEDライトをバックライトとして液晶パネルに表示させ樹脂を硬化します。面で照射するため造形スピードが早く、イニシャルコストを安く抑えられますが、液晶パネルが紫外線と熱に弱いため出力品の精度が若干甘く、歯科の模型作成などを行う歯科医院向けです。また、液晶パネルを定期交換する必要があり、他の造形形式よりもランニングコストが掛かります。