ここでは、歯科用3Dプリンターの価格について解説しています。一般的な価格相場や、価格と機能の関係、活用できる補助金などについてまとめました。歯科用3Dプリンターの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
通常の3Dプリンターとは違い、歯科用の3Dプリンターは高精度な機能を求められます。そのため価格も高く、リーズナブルなものでも数十万円以上、高いものでは1,000万円を超えることもあります。
下記は主なメーカーと金額の一覧です。性能によって金額は左右されるため「安い」「高い」だけで判断はできませんが、大体の予算を考えてスペックを調べてみると良いでしょう。
| プリンター(メーカー) | 価格(税抜き) |
|---|---|
| form3(Formlabs) | ¥575,000 |
| カタナ® 3Dプリンター DWS-020D(クラレノリタケデンタル) | ¥4,900,000 |
| rapidshape D20Ⅱ(ラピッドシェイプ) | ¥2,800,000 |
| ProJet MJP 2500 Plus(3D Systems) | ¥7,458,000- |
| DWP-80S(デンタル用3Dプリンター) | ¥2,800,000 |
| ProJet MJP 2500 Plus(ローランド ディー.ジー.株式会社) | ¥1,800,000 |
| Varseo 3D Printer(BEGO) | ¥2,380,000 |
ひとくちに歯科用3Dプリンターと言っても、製品によって機能はさまざまです。具体的には、造形方式や造形スピード、精度の高さ、使える材料などが異なります。そして、これら機能の違いにより、価格も大きく左右されます。
そのため、歯科用3Dプリンターを選ぶ際には、単純に価格だけで比較するのではなく、機能と価格のバランスを考慮しながら選ぶことをおすすめします。
上記の通り、本体の購入には高額な費用がかかります。どの程度のスペックが必要なのかを考えておく必要があります。
導入費用だけでなく、導入後にかかる費用まで把握しておくと良いでしょう。例えば材料費、後処理用溶剤、造形に使用するパーツ類などの消耗品、年間保守費用などが挙げられます。これらは造形方式によっても異なってくるため、それぞれの違いをよく理解しておく必要があります。
【造形方式別】
自院・技工所に合った
歯科用3Dプリンターを探す
3Dプリンターの導入を考えているなら、国の支援制度「ものづくり補助金」をぜひ活用しましょう。
ものづくり補助金の正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」。経済活性化を目的に設けられている、中小企業や小規模事業者向けの支援制度です。「生産性向上を目的とした設備投資等(革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善)」が支援対象となっています。
申請方法はインターネットを利用した「電子申請」となります。ぜひ活用してみてください。
無事採択されれば、100万円~1,250万円ほどの補助金を支給してもらえます。申請の手続きには多少手間がかかりますが、導入金額を抑えられるため申請してみる価値は十分にあると言えるでしょう。なお、採択倍率は2~3倍程度。歯科クリニックの採択事例も多くあります。
高い精度が求められる歯科用3Dプリンターは、価格も決して安くはありません。しかし、業務の工程を減らせたり業務コストを削減できたりするため歯科医院側にとっても患者さんにとってもメリットは大きく、導入する歯科医院は増えています。国の支援制度「ものづくり補助金」も活用できるので、ぜひ導入を検討してみましょう。
歯科用3Dプリンターには大きく3つの造形方式があります。大型模型を造形しやすいが造形速度は遅い「SLA方式」、スピードとメンテナンス性が良いが導入コストが高めである「DLP方式」、初期費用が安価な分、ランニングコストが高くメンテナンス性が低い「LCD方式」、それぞれにメリット・デメリットがあります。メリット・デメリットをしっかり把握したうえで、自院にとって最もメリットが大きい形式を選びましょう。
プロジェクターで面照射をしていく方式。材料(レジン)に、プロジェクターを用いて面で紫外線照射をしていきます。面で造形していくため造形スピードが速く、高精細で大小幅広いサイズの造形も可能。導入費用は高いもののメンテナンスや消耗品が少なくて済むためランニングコストはあまりかかりません。
SLA紫外線を一点照射させていく方式。レーザーポインターのように紫外線を当てて樹脂を硬化させていきます。1点集中で照射させていくためパワーを出しやすく、装置の大型化もしやすいことから、大型の光造形出力をできる利点があります。一方で、細かい造形には適しない、出力に時間を要するという特徴も。
LCD液晶ディスプレイ(LCD パネル)でDLP方式同様に面で造形していく方式。紫外線LEDライトをバックライトとして液晶パネルに表示させ樹脂を硬化します。面で照射するため造形スピードが早く、イニシャルコストを安く抑えられますが、液晶パネルが紫外線と熱に弱いため出力品の精度が若干甘く、歯科の模型作成などを行う歯科医院向けです。また、液晶パネルを定期交換する必要があり、他の造形形式よりもランニングコストが掛かります。