導入方法

歯科用3Dプリンターの導入に必要な設備やスキルについて解説しています。導入や使用に際して注意したいポイントについてもまとめているので、ぜひチェックしてください。

導入に必要な設備・スキル

「口腔内スキャナ」や「CADソフト」が必要

歯科用3Dプリンターを取り扱うのに、何か特別な資格などが求められることはありません。

ただし、3Dプリンターをただ購入するだけでは造形は行えません。まず模型の基礎となる3Dデータを用意する必要があり、それには「口腔内スキャナ」が要ります。さらに、CADソフトを用いた編集も必須なため、「CADソフト」も必要となります。

材料(レジン)やその他消耗品も必須

模型の造形には、材料となるレジンも欠かせません。

また、造形物をプラットフォームから剝がし取る際に使うスクレーパーや、造形物を洗浄するのに用いる容器と洗浄液、メンテナンスに必要な無水エタノールなど、細々とした消耗品類も要ります。

さらに光造形3Dプリンターでは造形後の2次硬化で用いるUVライトも用意する必要があります。

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注意点

材料購入時は目的・用途によって適しているか確認しましょう

歯科用3Dプリンターの材料を購入する際は注意が必要です。材料は目的・用途によって適したものが異なるので、必ず使用用途に合ったものかどうかを確認してから購入しましょう。

導入後の使用に際しても注意が必要

歯科用3Dプリンターはその多くが光造形法の機器ですが、これを使用する際には、必ずゴム手袋などで手を保護しましょう。光造形法では材料として「レジン」を、洗浄液として「有機溶剤」を使うため、素手での取り扱いには危険が伴います。

まとめ

プリンター単体だけでなく、関連設備も合わせて準備する

歯科用3Dプリンターを導入するのに特別なスキルや資格は要りませんが、口腔内スキャナやCADソフト、材料(レジン)やその他消耗品など、設備については色々と必要であることが分かりました。導入・使用に際しての注意点についても頭に入れたうえで、しっかりと準備をしてから導入するようにしましょう。

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【造形方式別】歯科用3Dプリンター一覧

歯科用3Dプリンターには大きく3つの造形方式があります。大型模型を造形しやすいが造形速度は遅い「SLA方式」、スピードとメンテナンス性が良いが導入コストが高めである「DLP方式」、初期費用が安価な分、ランニングコストが高くメンテナンス性が低い「LCD方式」、それぞれにメリット・デメリットがあります。メリット・デメリットをしっかり把握したうえで、自院にとって最もメリットが大きい形式を選びましょう。

幅広く早く造形したい
歯科医院や技工所向け
DLP

DLP対応の
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大型の光造形出力をしたい
歯科医院や技工所向け
SLA

SLA対応の
⻭科⽤3Dプリンター
販売会社

歯列模型の作成など用途が
限定的な歯科医院向け
LCD

LCD対応の
⻭科⽤3Dプリンター
販売会社

DLP

プロジェクターで面照射をしていく方式。材料(レジン)に、プロジェクターを用いて面で紫外線照射をしていきます。面で造形していくため造形スピードが速く、高精細で大小幅広いサイズの造形も可能。導入費用は高いもののメンテナンスや消耗品が少なくて済むためランニングコストはあまりかかりません。

SLA

紫外線を一点照射させていく方式。レーザーポインターのように紫外線を当てて樹脂を硬化させていきます。1点集中で照射させていくためパワーを出しやすく、装置の大型化もしやすいことから、大型の光造形出力をできる利点があります。一方で、細かい造形には適しない、出力に時間を要するという特徴も。

LCD

液晶ディスプレイ(LCD パネル)でDLP方式同様に面で造形していく方式。紫外線LEDライトをバックライトとして液晶パネルに表示させ樹脂を硬化します。面で照射するため造形スピードが早く、イニシャルコストを安く抑えられますが、液晶パネルが紫外線と熱に弱いため出力品の精度が若干甘く、歯科の模型作成などを行う歯科医院向けです。また、液晶パネルを定期交換する必要があり、他の造形形式よりもランニングコストが掛かります。