ストラタシスはアメリカに本社を置き、日本を始め世界13カ国で3Dプリンティング事業を展開している企業です。自動車・航空宇宙・医療など幅広い分野で同社の3Dプリンティング技術が活用されています。
ストラタシスの歯科用3Dプリンターは、歯科技工所向けの大型なものまで幅広いラインナップが特徴のひとつ。中でも、歯科クリニック向けの「Objet30 Dental Prime」は、コンパクトサイズでありながら、歯列模型をはじめブリッジ模型、サージカルガイドなど広い用途で造形することができます。
Objet30 Dental Primeに、ストラタシス社の独自技術PolyJetテクノロジーを搭載。樹脂の噴射と紫外線による硬化を交互に繰り返しながら立体物を造形します。積層ピッチ16μmと非常に薄い層で積み上げていくため、表面が滑らかで緻密な歯科技工物を作成することが可能です。
部分入れ歯のような複雑な形状の歯科技工物も、Objet30 Dental Primeの高品質プリントモードであれば造形を行うことが可能。また、ソフトウェア上からトレイの編集や材料の割り当てを簡易に行えるクリック造形ウィザードの機能も搭載されています。
本メディアでは、どの歯科用3Dプリンターを選んだら良いのか分からない歯科医院・歯科技工所向けに生産性を向上させる歯科用3Dプリンターの選び方をまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
【造形方式別】自院・技工所に合った
歯科用3Dプリンターを探す
ストラタシス社はアメリカに本社を構える企業ですが、日本国内では東京と大阪の2か所に拠点を置いて顧客のサポートにあたっています。製品に関する相談は、主に電話またはメールでの受付を行っており、時差や言葉の心配をせず問い合わせすることが可能です。
ストラタシス社の公式ホームページ上で、製品に関する情報や活用事例、動画によるメンテナンス方法など役立つ情報を顧客向けに公開。顧客からよくある問い合わせなども紹介されており、トラブル時などに活用することができるようになっています。
公式HPに記載がありませんでした。
社名 | 株式会社 ストラタシス・ジャパン |
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所在地 | 東京都中央区新川1-16-3 住友不動産茅場町ビル3F |
電話番号 | 03-5542-0042 |
URL | https://www.stratasys.co.jp/ |
歯科用3Dプリンターには大きく3つの造形方式があります。大型模型を造形しやすいが造形速度は遅い「SLA方式」、スピードとメンテナンス性が良いが導入コストが高めである「DLP方式」、初期費用が安価な分、ランニングコストが高くメンテナンス性が低い「LCD方式」、それぞれにメリット・デメリットがあります。メリット・デメリットをしっかり把握したうえで、自院にとって最もメリットが大きい形式を選びましょう。
プロジェクターで面照射をしていく方式。材料(レジン)に、プロジェクターを用いて面で紫外線照射をしていきます。面で造形していくため造形スピードが速く、高精細で大小幅広いサイズの造形も可能。導入費用は高いもののメンテナンスや消耗品が少なくて済むためランニングコストはあまりかかりません。
SLA紫外線を一点照射させていく方式。レーザーポインターのように紫外線を当てて樹脂を硬化させていきます。1点集中で照射させていくためパワーを出しやすく、装置の大型化もしやすいことから、大型の光造形出力をできる利点があります。一方で、細かい造形には適しない、出力に時間を要するという特徴も。
LCD液晶ディスプレイ(LCD パネル)でDLP方式同様に面で造形していく方式。紫外線LEDライトをバックライトとして液晶パネルに表示させ樹脂を硬化します。面で照射するため造形スピードが早く、イニシャルコストを安く抑えられますが、液晶パネルが紫外線と熱に弱いため出力品の精度が若干甘く、歯科の模型作成などを行う歯科医院向けです。また、液晶パネルを定期交換する必要があり、他の造形形式よりもランニングコストが掛かります。