インプラント手術でのサージカルガイド

ここでは、インプラント治療(インプラントの埋入手術)で使用する「サージカルガイド」の造型に歯科用3Dプリンターを活用する流れについて紹介しています。活用の具体的な用途や、実際の活用事例などもまとめているので、インプラント治療のために歯科用3Dプリンターの導入を考えている方はぜひチェックしてください。

歯科用3Dプリンター活用の流れ

シミュレーションデータをもとにサージカルガイドを作成

インプラント治療で使うサージカルガイドの作成に3Dプリンターを活用する手順は、以下のとおりです。

  1. CTスキャンで採取した歯型のCT画像や3Dデータをもとにして、インプラント手術のシミュレーションをコンピューター上で行う。インプラント体の大きさや埋入位置・角度といった要素を策定する。
  2. 策定したデータをもとに、3Dプリンターを使ってサージカルガイドを作成する。
  3. インプラントの埋入手術時に、2で作成したサージカルガイドに沿った施術を行う。

【造形方式別】
自院・技工所に合った
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活用用途

インプラント埋入手術を的確に行うためのサージカルガイドを造形

歯科用3Dプリンターは、インプラント治療におけるインプラント埋入手術時に使用する「サージカルガイド(サージカルテンプレート)」を造形するのに活用されています。

このサージカルガイドは、埋入手術の際、埋入位置や角度、深度などを事前の計画通りに再現するための強力な手助けとなります。

活用事例

要望に対する臨機応変な対応を実現

現在臨床では3つの用途で利用しています。(中略)2つ目はサージカルガイドの製作です。サージカルガイドはいままで完全に外部に任せる形だったのですが、自分たちで作ることができるようになり、臨機応変にお客様からの要望に対応することができるようになりました。単冠の症例だけでなくアンカーピンを利用した症例も含め、すでに60症例以上の実績があります。(後略)

参考URL:横糸電歯技研HP公式HP(https://www.dental.form2.shop/case2)

まとめ

造型工程やコストを大幅に削減可能

インプラント治療を行ううえで欠かせない「サージカルガイド」の造型に活用されている歯科用3Dプリンター。導入することで、従来の造型工程やコストを大幅に削減することもできるので、導入を考えている方はぜひ前向きに検討しましょう。

【造形方式別】歯科用3Dプリンター一覧

歯科用3Dプリンターには大きく3つの造形方式があります。大型模型を造形しやすいが造形速度は遅い「SLA方式」、スピードとメンテナンス性が良いが導入コストが高めである「DLP方式」、初期費用が安価な分、ランニングコストが高くメンテナンス性が低い「LCD方式」、それぞれにメリット・デメリットがあります。メリット・デメリットをしっかり把握したうえで、自院にとって最もメリットが大きい形式を選びましょう。

幅広く早く造形したい
歯科医院や技工所向け
DLP

DLP対応の
⻭科⽤3Dプリンター
販売会社

大型の光造形出力をしたい
歯科医院や技工所向け
SLA

SLA対応の
⻭科⽤3Dプリンター
販売会社

歯列模型の作成など用途が
限定的な歯科医院向け
LCD

LCD対応の
⻭科⽤3Dプリンター
販売会社

DLP

プロジェクターで面照射をしていく方式。材料(レジン)に、プロジェクターを用いて面で紫外線照射をしていきます。面で造形していくため造形スピードが速く、高精細で大小幅広いサイズの造形も可能。導入費用は高いもののメンテナンスや消耗品が少なくて済むためランニングコストはあまりかかりません。

SLA

紫外線を一点照射させていく方式。レーザーポインターのように紫外線を当てて樹脂を硬化させていきます。1点集中で照射させていくためパワーを出しやすく、装置の大型化もしやすいことから、大型の光造形出力をできる利点があります。一方で、細かい造形には適しない、出力に時間を要するという特徴も。

LCD

液晶ディスプレイ(LCD パネル)でDLP方式同様に面で造形していく方式。紫外線LEDライトをバックライトとして液晶パネルに表示させ樹脂を硬化します。面で照射するため造形スピードが早く、イニシャルコストを安く抑えられますが、液晶パネルが紫外線と熱に弱いため出力品の精度が若干甘く、歯科の模型作成などを行う歯科医院向けです。また、液晶パネルを定期交換する必要があり、他の造形形式よりもランニングコストが掛かります。