ここでは、歯科用3Dプリンターで使われている材料について、くわしく解説しています。材料の種類や、選ぶ際に注意すべきポイントなどについてもまとめているので、歯科用3Dプリンターの導入を検討している方はぜひチェックしてください。
歯科クリニックで使用されている3Dプリンターは、そのほとんどが「光造形方式」と呼ばれているタイプです。光造形方式の3Dプリンターは、造形後の処理が少し面倒ではあるものの微細な造形を行えるのが特徴で、他の方式のものと比較して寸法精度や表面の仕上がりに優れています。
そして、この光造形方式の3Dプリンターでは、液体のUV硬化性樹脂である「レジン」が材料となります。レジンに光を照射して硬化させ、一層ずつ積層して模型を作るのです。
光造形方式3Dプリンターの材料となるレジンには、さまざまな種類のものがあります。レジンを中心にブレンドをすることで、色々な用途に使えるレジンが登場しているのです。
本メディアでは、どの歯科用3Dプリンターを選んだら良いのか分からない歯科医院・歯科技工所向けに、自院・技工所に合った歯科用3Dプリンターの選び方をまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
【造形方式別】自院・技工所に合った
歯科用3Dプリンターを探す
光造形方式3Dプリンターの材料となるレジンは、各メーカーから純正のものが販売されています。
歯科用3Dプリンターを取り扱っている販売店ではこうした材料(マテリアル)も取り扱っていることが多いので、あわせて確認してみましょう。
各メーカーが純正のマテリアルを販売していることを説明しましたが、先にも触れたとおり、色々な用途に使えるものが各メーカーでラインナップされています。たとえば、「歯科模型用」「鋳造用」「ガイド製作用」「歯肉用」などです。目的・用途によって適応した材料は違ってくるので、自院で何に使用するのかを考慮して材料を選びましょう。
歯科用3Dプリンターの多くは光造形方式で、この光造形方式の3Dプリンターでは「レジン」が材料になることがわかりました。
ひとくちにレジンと言っても、用途・目的に合わせたさまざまなマテリアルが登場しているので、それぞれの歯科クリニックのニーズに合ったマテリアルを選ぶようにしましょう。
歯科用3Dプリンターには大きく3つの造形方式があります。大型模型を造形しやすいが造形速度は遅い「SLA方式」、スピードとメンテナンス性が良いが導入コストが高めである「DLP方式」、初期費用が安価な分、ランニングコストが高くメンテナンス性が低い「LCD方式」、それぞれにメリット・デメリットがあります。メリット・デメリットをしっかり把握したうえで、自院にとって最もメリットが大きい形式を選びましょう。
プロジェクターで面照射をしていく方式。材料(レジン)に、プロジェクターを用いて面で紫外線照射をしていきます。面で造形していくため造形スピードが速く、高精細で大小幅広いサイズの造形も可能。導入費用は高いもののメンテナンスや消耗品が少なくて済むためランニングコストはあまりかかりません。
SLA紫外線を一点照射させていく方式。レーザーポインターのように紫外線を当てて樹脂を硬化させていきます。1点集中で照射させていくためパワーを出しやすく、装置の大型化もしやすいことから、大型の光造形出力をできる利点があります。一方で、細かい造形には適しない、出力に時間を要するという特徴も。
LCD液晶ディスプレイ(LCD パネル)でDLP方式同様に面で造形していく方式。紫外線LEDライトをバックライトとして液晶パネルに表示させ樹脂を硬化します。面で照射するため造形スピードが早く、イニシャルコストを安く抑えられますが、液晶パネルが紫外線と熱に弱いため出力品の精度が若干甘く、歯科の模型作成などを行う歯科医院向けです。また、液晶パネルを定期交換する必要があり、他の造形形式よりもランニングコストが掛かります。